実践問題 古代 − 1

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■ 00年長崎大学入試より

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【問題】
次の文章中の空欄に適当な語句を記入し、あとの問いに答えなさい。
 日本に旧石器時代が存在していたことが知られるのは、「(a)1949年群馬県の( 1 )遺跡の発掘により、( 2 )が発見されてからである。」
 今から約1万年前、地質学でいう( 3 )になると、氷河時代が終わり、海面が上昇し、日本列島は大陸から切り離された島となる。植生も現在とほぼ同様の植物相となり、本州部分は東日本が落葉広葉樹、西日本が( 4 )の世界となる。豊かな植物性食料を煮炊きするために土器が使用され、その独特の模様から縄文時代と名付けられている。豊かな食生活の跡は、旧海岸線近くで発見される「(b)貝塚」の内容で知ることができる。
 この時代、「(c)人々はあらゆる自然物や自然現象に霊魂が存在すると考え」、それを畏怖し、崇拝した。女性を示す土偶や男性を示す石棒がみられ、死者は手足を折り曲げて埋葬する( 5 )が広く行われている。
 縄文文化は( 6 )時代の文化であるが、狩猟・漁撈・木の実などの採集を中心とした日本独自のもので、数千年にわたって日本の各地に展開した。しかし、最近の発掘調査では、縄文時代に植物の栽培が開始されていた形跡が認められるなど、多くの発見が続き、時代の見直しが進んでいる。

問1.「(a)」について、( 2 )が発見された赤土層をなんというか。
問2.「(b)」について、日本で最初に貝塚を発見した人物と、その貝塚名を答えよ。
問3.「(c)」について、このことを、なんというか。

【解答】
まずは空欄補充から
 日本に旧石器時代が存在していたことが知られるのは、「1949年群馬県の岩宿遺跡の発掘により、打製石器が発見されてからである。」
 今から約1万年前、地質学でいう完新世になると、氷河時代が終わり、海面が上昇し、日本列島は大陸から切り離された島となる。植生も現在とほぼ同様の植物相となり、本州部分は東日本が落葉広葉樹、西日本が照葉樹(照葉樹林)の世界となる。豊かな植物性食料を煮炊きするために土器が使用され、その独特の模様から縄文時代と名付けられている。豊かな食生活の跡は、旧海岸線近くで発見される「貝塚」の内容で知ることができる。
 この時代、「人々はあらゆる自然物や自然現象に霊魂が存在すると考え」、それを畏怖し、崇拝した。女性を示す土偶や男性を示す石棒がみられ、死者は手足を折り曲げて埋葬する屈葬が広く行われている。
 縄文文化は新石器時代の文化であるが、狩猟・漁撈・木の実などの採集を中心とした日本独自のもので、数千年にわたって日本の各地に展開した。しかし、最近の発掘調査では、縄文時代に植物の栽培が開始されていた形跡が認められるなど、多くの発見が続き、時代の見直しが進んでいる。
問1.関東ローム層 
問2.人物モース・遺跡名大森貝塚 
問3.アニミズム


【解説】
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