選択問題 古代 −11

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95年センター追試より

【問題】
古墳やその遺物に関連して述べた文として正しいものを選べ。
@ 古墳の表面には樹木が植えられ、家屋や人物などをかたどった円筒埴輪がならべられた。
A 前期の古墳には、銅鐸や鏡・玉類などの呪術的な宝器や装飾品が副葬品として埋納された。
B 後期の古墳には横穴式石室が普及し、棺をおさめる玄室とそれに通じる羨道がつくられた。
C 前方後円墳には濠がめぐらされ、周囲には殉死した奴婢や家人の群集墳が築造された

【解答】
正解はB

【解説】
@→築造当時に樹木は植えられていません。また、家屋などをあらわした埴輪は「形象埴輪」であって円筒埴輪ではありません。A→銅鐸は弥生時代においてのみ祭器として用いられ、古墳からは出土しません。C→「奴婢」の語は魏志倭人伝にすでに記載されていますが、「家人」は律令制以降です。また、群集墳は有力農民などのもので、殉葬(じゅんそう)によるものではありません。