2つの事象
と
が決して同時に起こらないこともあります。
このとき,
と
は互いに排反である,
または,
と
は互いに排反事象であるといいます。
と
が互いに排反であるとは,
と同じことになります。
空集合
で表される事象を空事象といいます。
事象
と
が互いに排反であるとき,次の等式が成りたちます。
この式の各項を
で割ると確率になるので,
となります。これを確率の加法定理といいます。
もちろん3つ以上の事象について,どの2つの事象も互いに排反であるとき,
これらは互いに排反であるといいます。3つ以上の排反な事象についても,
2つの場合の加法定理と同様なことが成り立ちます。
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