ここまでの順列は一列に並べることを考えてきました。円順列では,
円卓に人が座る場合の数を考えていきます。
例えば4人が円卓に並ぶことを考えます。
まず,Aから見て右にB,左にD,正面にCという並び順を考えます。
この並び順を時計回りに1つずつ移動させると,
となります。しかし,Aから見て右にB,左にD,正面にCという順番に変化はありません。
さらに1つずつ移動させた
でも,さらに1つずつ移動させた
でもAから見ると変化はありません。
このように円順列では円に並ぶということから,
回転移動させると同じ順番に並ぶものが出てきてしまい,
通常の順列のように考えることができません。
そこで,特定の一人を固定することによって回転移動を防ぎ,
順列と同じように考えることができます。
よって,
人を円に並べるとき,
と考えることができます。
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